2016年のLIVE振り返り
2017年のLIVE初めを終えたところなので今更感はあるけれど。
2016年はこれまで年に一度行くか行かないかだった音楽のLIVE現場に足繁く通う一年となった。
そこでこの一年、特に深く心に刻まれたLIVEを振り返る。
03/26 「東京Princess GIG♪」 @AKIBAカルチャーズ劇場
Twitterでだけ知っていたベボガ!のぺろりん先生が出演するらしい、というのを知って大学の同窓会の帰りになんとなく立ち寄った。
ここで初めてSTARMARIEと出会う。その世界観とパフォーマンスに圧倒された。素晴らしかった。
これがこの一年いわゆる「アイドル」の音楽シーンに出入りするきっかけになった。
04/27 STARMARIE単独公演「FANTASY TRIP 〜第二幕 星祭りの夜〜」@赤坂BLITZ
その後STARMARIEの「姫は乱気流☆御一行様」リリースイベントなどを経て、単独公演へ初参加。
このときの感想は過去記事に暑苦しく書いているのでこちらを参照。
05/21 STARMARIE 木下望 生誕祭 @渋谷REX
「アイドルにとって生誕祭は一大イベント」とは元ドルヲタの弟から聞いていたのだが、それを初めて実感した。
なによりSTARMARIEの要であるのんちゃんこと木下望さんがいかにメンバーから、ファンから愛されているかが伝わる素敵な生誕祭だった。
そしてこの日初めて葉月さんのLIVEを観る。カッコいい音楽をする人だなあ、と思って初見だったがよくわからないままにまわりのみんなと一緒にわさわさ楽しんだ。
05/28 JUMP POP FES @shibuya duo MUSIC EXCHANGE
STARMARIE・葉月のLIVEをともに楽しむ。
LIVEの教科書を目当てに←初めて葉月さんの物販へ。
07/03 STARMARIE THE FANTASY WORLD@台北 PIPE LIVE MUSIC
まさかアイドルを追いかけて海外遠征をするとは思わなかった(もちろん仕事も入れたけど)。
というわけでSTARMARIEの台湾単独公演。台湾のファンの方がみなさんすごくいい人で一緒に盛り上がった。それまで比較的控えめにLIVEを観ている人間だったが、ここでちょっと吹っ切れた感がある。
また台湾遠征したい。
07/23 岸田教団&The明星ロケッツ「はじめてのおそと」@日比谷野外音楽堂
もうかれこれ10年くらい聴き続けている岸田教団&The明星ロケッツがはじめての野外、それも日比谷音楽堂ということで。
明るいうちからはじまり夕暮れ闇に包まれていく中に岸田教団のサウンドが響くめちゃくちゃエモいLIVEだった。
08/21 STARMARIE単独公演「FANTASY CIRCUS ~第三幕 スペル・オブ・ザ・ブック~」@品川ステラボール
2度目となるスタマリ単独公演。
このときは前職の後輩から高校の時の友人を連れて行って。
セットからバンド演奏からしのはむこと高森紫乃さんのピアノ演奏などなど何から何まで贅沢でこだわられた演出の舞台だった。
09/10 マジカルミライ@幕張メッセ国際展示場9ホール
友人よりチケットを譲り受け(定価で)急遽参加することにしたマジカルミライ。
まさかの最前列ほぼ中央という考えられない良席。
ミクさんがすぐそこにいて、歌い、踊っていた。
現代日本に生まれて本当によかったと思った。
12/04 葉月2ndアルバムツアー『マッド博士の動物実験』-鹿鳴館実験室- @目黒鹿鳴館
12月4日発売の2ndフルアルバム「マッド博士の嗜虐的な実験室」を引っ提げ、大阪を代表するシンガー・浪花の狂犬 葉月が目黒鹿鳴館にやって来た!ヤァ!ヤァ!ヤァ!
というわけで僕にとって初めての葉月ワンマン。バンド編成。
人生史上最高に魂が震えるLIVE、最高にエモい夜、最高に熱い時間だった。
LIVEから24時間くらいは放心状態でいろんなことが手につかなかったし夜も心臓の鼓動が収まらなくて眠れなかった。
しかし、葉月のワンマンツアーはまだまだ1/8名古屋、2/5神戸、2/28大阪と続く。
本人曰く、2月28日の大阪BIGCATは鹿鳴館を越える、僕の想像の遥か上を行く景色を見せてくれるとのこと。
なにそれ僕死ぬの?
期待しかない。めちゃくちゃ楽しみ。
12/26 STARMARIE単独公演「THE FANTASY SHOW 〜姫は乱気流☆御一行様〜」@中野サンプラザ
葉月の鹿鳴館が最高のLIVEなら、STAMARIEの中野サンプラザは最高のSHOWだった。
ステラボールとは打って変わって背景セットやムービー演出などは抑えられ、彼女たち自身のパフォーマンスを魅せる公演。
ライトファンタジーのかわいらしい表情、仕草から一転、ダークファンタジーに切り替わったときのカッコよさは鳥肌モノだった。
歌い舞う彼女たちに、ただただ放心しながら打ちのめされていたい、そんな素晴らしいSHOWを魅せてくれた。
本当に素晴らしいファンタスティックな一夜だった。
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以上、さらっと(?)2016年のエモいLIVEたちを振り返ってみた。
もちろん他にもTIFや東京葉月フェイスティバル、notall定期公演など、エモいLIVEはまだまだあったけれど、その中でも特に厳選したものだけPick upした。
そして、今年2017年もまたエモいLIVEとの出会いがあるのだろう。楽しみだ。
さしあたって直近、これも最高にエモい夜になるであろう Next LIVEは以下の通り。
2017/01/08
葉月2ndアルバムツアー『マッド博士の動物実験』-SARU実験室- @名古屋CLUB SARU
3日後。もうすぐそこまで。
葉月のLIVEはフロアも一緒につくるもの。こちらも気合を入れていきたい。
なお、葉月2ndアルバムツアーのチケット情報は以下リンクよりどうぞ。
葉月2ndアルバムツアー「マッド博士の動物実験」ツアーチケット情報 – 色彩RECORDS大阪
さあ、今年も最高に仕事して、最高に楽しんで、最高にエモい一年にしよう。
※画像は公式サイト及びTwitterより無断借用しています。問題ありましたら削除しますのでご連絡ください。
2016年総括&2017年計画
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
2016年中は大変お世話になりました。
2015年6月に起業してから約1年半が過ぎました。
「今週末にこの入金なかったら死んでたな」みたいな事態を何度か乗り越え、たくさんのまわりの方々に助けていただきながら、なぜか生き延びることができています。
本当にありがとうございます。
2017年も何卒、なにとぞよろしくお願いいたします。
2016年の総括
さて、毎年恒例の旧年の総括と本年の計画を報告する。
なお、昨年の同趣旨の記事は以下リンク先の通り。
(1)主なできごと
1月
・第1回Startup Weekend Hamamatsu コーチ参加
・Webプロモーションセミナー主催
2月
・企業マーケティング調査受託事業開始
3月
・Webサイト制作受託事業開始
・自治体受託調査・コンサルティング事業開始
4月
・補助金活用Webセミナー主催
・掛川市茶業振興計画専門部会委員受嘱
5月
・Startup Weekend Animeへの参加
・地域商社として札幌にて出張販売
6月
・姉妹都市提携に関する協議のためペーザロ(イタリア)等訪問
・イニシアチブNIPPONプロジェクト地域意見交換会 in 愛知&浜松
7月
・台湾・シンガポール出張
・イニシアチブNIPPONプロジェクト地域意見交換会 in 大潟・仙北
8月
・日本語オンラインレッスンプラットフォーム「Aniguage」事業準備着手
・台湾出張(日本語関係マーケット調査)
9月
・ペーザロ市−掛川市姉妹都市提携調印(ペーザロ市物産展開催支援)
・掛川市公衆無線LAN推進協議会委員受嘱
・イニシアチブNIPPONプロジェクト地域意見交換会 in 豊岡&新宿
10月
・イニシアチブNIPPONプロジェクト地域意見交換会 in 大村
・アニソンDJ交流イベント主催
・掛川西高等学校にて社会人講話
11月
・共同経営者としてY岡氏が(株)あらまほしに合流
・外国人政策定住研究会「東京ラウンド」開催
・掛川茶マーケティング調査ユージン・サンフランシスコ(米国)出張
12月
・YEGアカデミー(スクラム推進委員会主催事業)開催
・スマホサイト活用セミナー主催
(2)2016年計画の進捗評価
ここで、1月1日に考えた2016年の計画について、実際のところどうだったかについてその進捗を検証・評価する(A-Eの5段階)。
①日本茶国内販売の強化
評価:E
国内通販は継続したもののイベント実施回数等はむしろ15年より減少。また、Web上対策も拡充できていない。どのように国内通販を拡大するかは課題。
②日本茶海外輸出の開始
評価:D
海外輸出を開始することはできていない。一方、掛川茶の海外マーケティング調査等を経験し、知見が蓄積されつつある。
また、年末に通販サイトを見たシンガポールの方からの注文があるなど、半歩ほど進んだ。今後本格的に海外対応通販を整備する必要がある。
③Webマーケティング支援サービス事業「Real Writers」の立ち上げ
評価:B
各種セミナーを実施し、Web制作案件を数件受注した。
売上比率としては最もメインになりつつある分野。ただし、今後さらなる案件の受注拡大を図る必要がある。
なお「Real Writers」という事業名はボツにした。
④思い出・体験を贈るギフト事業の立ち上げ
評価:−
別途新規事業立ち上げのため未実施。
⑤掛川創生戦略の実行
評価:C
あいさプロジェクトを立ち上げ月1で定例ミーティングを実施。有機野菜の栽培を始めたりしている(戸田はあまり手伝えていないが)。また、今年発足した合同会社互産互生機構に同社社員として参画したり、公衆無線LAN整備推進協議会にも委員として議論に参加している。
しかし、それほどイニシアチブを取って動いているわけではないので、それほど手応えがない、というのが正直なところ。
(3)2016年全体振り返り
総じて言えば、たくさんの新たな、素晴らしい出会いばかりの1年だった。
・Startup Weekend Animeでの共同経営者Y岡氏との出会い
・イニシアチブNIPPONプロジェクトを通じた各地域での出会い
・スクラム推進委員会での経営者たちとの出会い
・エモーショナルなアーティスト(STARMARIE、葉月)とそのファンの方々の出会い
会社を2人体制とすることで新規事業に一気を弾みをつけて進めていきたいところ。もちろん固定費が増加するリスクを伴っているわけだが、それをはるかに上回る利益を互いに協力しながら弾き出していきたい。
未来を創る財団さん主催のイニシアチブNIPPONプロジェクトでは、定住外国人政策研究会のメンバーとして携わり、全国各地の地域意見交換会でとても有意義なディスカッションを聴くことができ、また東京ラウンドでは発表の機会もいただいた。
こうした政策提言活動についても、最大の関心事である外国人・移民というテーマにおいては積極的に活動していく。
また、関東スクラムに出向したことにより、シンプルというか従来型のビジネスにも関わらず、営業力やコネクションを上手く使ってスケールの大きな商売をしている経営者とたくさん知り合うことができた。事業のKFS(Key Factor for Success)は複雑なビジネスモデルなどではなく、営業力だ、ということを改めて感じた。
4つ目についてはまあ、最初はお勉強のつもりで通ううちにドハマリした感じ。後悔はないが、時間投入量という点では多少反省している。
ただ、これまで仕事がこの世で一番おもしろいと思っていた僕の価値観に影響を与えてくれる経験だった。音楽というかライブというか、それらが持つの力のすごさ。広義ではこれも自分にとっては良質なインプットになった。
もっとアーティスティックな仕事を心がけよう。後世への遺物として。
2017年の計画
一通り振り返りを終えたところで、2017年の計画。今年は大目標1つ及びその達成に向けた小目標3つにまとめる。
大目標:稼いで稼いで稼ぐ
創業1期目の売上はわずか300万円程度だった。
2期目はありがたいことに、現時点でその3倍程度の売上となっているが、目標として2,000万円を設定しているので、進捗はまだまだ道半ば。
さらに言えば、3期目は2期目の目標を達成した上で、その5倍を目指したい。というわけで2017年はその種蒔きも含めて事業を進めていく。
小目標1:Aniguageを軌道に乗せる
17年前半にβ版をリリース予定の日本語オンラインレッスンのプラットフォーム事業。
この事業を軌道に乗せられるかどうかで当面の自社ビジネスのスケールが決まる。
小目標2:日本茶の海外通販事業の開始・販路開拓
16年の目標にも掲げていたが全く対応できず終い。スモールスタートでいいので、とりあえず海外への販売実績をつくる。2ヶ月以内に英語版ECサイトをオープン予定。
小目標3:Web制作案件の受注拡大
現在、事業の柱となっているWeb制作案件の受注を拡大する。特に静岡県中西部でのプレゼンスを強化し、引き合いが次々と来る状況にまで持っていきたい。
2017年の計画としては大雑把には以上の通り。
とりあえず現状は事業規模が小さすぎて世の中への影響力がなさすぎる。
まずは事業そのもののスケールを大きくする。話はそれからだろう。
これまで毎年毎年「今年は飛躍の年にしたい」「今年は展開速度を上げる」みたいなことを言いながら大した結果につながっていない。
今年こそ、明らかな成果を上げる1年にする。
というわけで、2017年もどうぞよろしくお願い致します。
人狼ゲーム初体験(2016/12/25)
Merry Christmas!
クリスマスは23〜24日に十分満喫したので、25日当日は静岡にてお仕事。
昼からは静岡人狼会さんというサークル主催の人狼ゲームに参加した。
人狼ゲームがどんなものかはなんとなく知っていたけれど、初体験。
10人強くらいの参加者のうち、完全に未経験というのは自分だけだったようで、最初のうちは全然勝手がわからずあっさり人狼だとばれてしまい、あっさり退場していたが、4ゲーム目くらいから要領がわかってきて楽しくなった。
勝つと味方陣営とハイタッチするくらい嬉しい。
参加者の立場や会話内容を頭の中で整理して、その論理の矛盾を突いて、誰が人狼なのかを推理したり、自分が人狼であることを隠さなければならないため、真剣に遊ぶとかなり頭を使うゲームだな、という感想。
ゲームを重ねるごとに、嘘を吐くのが上手くなるかも。
掛川オススメ観光スポット
知人が静岡方面を観光旅行されるとのことだったので、個人的な掛川のオススメ観光スポット・グルメ、情報収集に役立つサイトやブログ等を紹介します。
1.掛川のオススメスポット
【駅近】
①掛川城&二の丸茶室
とりあえず定番スポットを。お城をサクッと登って、二の丸茶室でゆったり抹茶(または煎茶)をいただいてのんびりするのがおすすめ。
②大日本報徳社大講堂
事務局にお願いするとその場で解説を聞かせてくれたりします。
③ステンドグラス美術館
19世紀イギリスのステンドグラスを中心としたコレクションを展示する美術館。
晴れた日に行くとステンドグラスから射し込む日光がとても神々しいです。
【車・タクシー】
①東山の茶畑
掛川は日本一の深蒸し茶の産地ですが、その中でも景観のすぐれた東山地域の茶畑。
「東山いっぷく処」という販売所を拠点にぜひどうぞ。
なお、茶農家さんによるガイドや手もみ体験などもできます(要予約)。
詳細はお問合せください(コメントか戸田のTwitter/Facebookアカウントへ)。
②キウイフルーツカントリーJapan
日本最大のキウイ農園です。園主の平野さんが丹精込めて有機農業をされています。
約80種類のキウイやその他さまざまなフルーツ・野菜が育てられ、羊や鶏なども暮らしとてもにぎやか。
5月〜10月にはお茶摘み体験もできます(要事前連絡)。
③掛川花鳥園
掛川で最も人気な花と鳥とふれ合えるテーマパーク。
僕はエミューが好きです。
2.掛川のオススメランチほか
【駅近 】
①Funny Farm Cafe
地場野菜をふんだんに使ったランチビュッフェ。地元のママたちでにぎやかです。
②すいのや
静岡おでんを楽しめる昔ながらの駄菓子屋さん。夏休みとかは地元の子どもたちが集まります。
【車・タクシー】
①炭焼きレストランさわやか掛川本店
言わずと知れたハンバーグレストラン。ソースはオニオンソースで。
②掛茶料理むとう
ふぐ料理をはじめ、地場の素材を丁寧に提供する会席料理屋さん。
おいしい掛川のお茶も楽しめます。
3.情報収集に役立つサイト
その他観光情報に役立つサイト集です。
①掛川観光情報
静岡の茶草場農法を紹介する特設サイトは特に気合入ってます。
掛川観光情報 観光と交流の町「静岡県掛川市」 | きっと掛川は、おもしろい。静岡県西部の掛川市の、みどころ、宿泊施設・飲食店・お土産物販売店
②遠州・浜名湖魅力発信サイト
遠州信用金庫が運営する観光サイト。
遠州地域について幅広く。
③はまぞう
はまぞう|浜松市を中心とした静岡県西部(遠州)地域の情報ポータル
それでは、よい旅を。
※掛川に立ち寄られる方は仰っていただければいつでも(予定が合えば)ご案内させていただきます(ただし車は持ってません)。
ミーティング&呑み会(2016/11/05)
午前中は掛川市役所にて、先週のイタリア調査報告に関する検討会。
イタリア出張に参加した5名に次回アメリカ出張に参加予定の2名を加え、振り返り。
その他、ペーザロ市物産展での予約注文販売の状況について。
午後は東京に移動し、財団法人さんのWEBサイトリニューアルに関する打合せ。
制作着手から大分スケジュールがずれ込んでしまったが、今月中の完成を目標としたい。
夕方は吉岡さんと合流してAniguageのβ版サイトに関する打合せ。
サイトデザイン案が上がってきたおかげで我々のイメージも大分具体化され、「実際ここどう対応しよう?」みたいな点が複数挙げられた。
これを改善しながら年内にβ版をリリースしていきたい。
夜は10月中旬に開催したアニソンDJイベントにて知り合ったインバウンド事業を営む企業の方と焼肉へ。
よいコラボレーションについて模索しつつ、くだらない話もたくさんしながら盛り上がった。
Aniguage国際交流アニソンDJイベント開催(2016/10/15)
午前中は吉祥寺駅前のルノアールにて、MURC時代の先輩とお互いに近況報告。
相変わらずMURCで活発にご活動されているようで、刺激を受けた。
そして18時からは、GARAGE AKIHABARA にて、国際交流&アニメDJミートアップイベントを開催した。
株式会社あらまほしとしての主催事業だが、企画は11月より入社予定の吉岡氏。
20名弱の方にご来場いただき、参加者間での交流を促しながら、DJさんの力で想像以上に盛り上がった。
やはりアニメという共通項があると話は弾むようで、運営側がそれほどサポートしなくてもすぐにみなさん仲良くなっておられたようだった。
僕自身、ちょくちょく運営であることを忘れて一緒に参加していたが、とても楽しかった。
思った以上に参加者からご好評をいただいたので、またこれからも開催を検討していきたい。
次回もお楽しみに。
当日の様子はFacebookページをぜひご覧ください。
めざす未来のための仕事をしよう(2016/10/19 掛川西高校社会人講演概要)
2016年10月19日、静岡県立掛川西高等学校にて、1年生を対象とした社会人講話を行った。
実施目的は「第一線で活躍する社会人から、仕事の内容や難しさ、やりがい等について学ぶことを通して、「働く」「生きる」ことについて理解を深める。また、職業についての適性や職業に就くまでのルートについて知り、生徒個々の進路選択の一助とする」とのこと。
時間は講義40分・質疑応答20分。講師陣は公務員、税理士、消防士、建築士etc...さまざまな職業から16名が集められ、生徒さんは自分の関心のある講師の話を聴くというもの。戸田は「会社経営者」という枠での担当。来場者は約40名。
講演資料は以下の通り。
以下、講演内容の概略を記述する。
0.自己紹介(略歴)
静岡県立掛川東高等学校を卒業し(なので西高OBではない)、その後1年浪人して筑波大学へ入学した。同大では教育学を主に学んだ。
大学卒業後は三菱UFJリサーチ&コンサルティングに入社、大阪市役所や京都市役所、沖縄県庁などの地方自治体や、経済産業省、厚生労働省などの中央省庁からの受託調査業務に取り組んだ。
丸5年大阪にて同社に勤めた後、2015年に掛川へ戻り、起業した。現在は日本茶通販・輸出事業、中小企業向けWEB制作事業、行政の計画策定支援事業などを同時に走らせている。また、日本語オンラインレッスン事業の立ち上げ準備中である。
1.人生の仕事と目標
人生の目標
そもそもなぜこうした仕事をしているのかを説明するために、自身の人生の目標について話したい。
それは「人種、国籍、出身にかかわらず、誰もが活躍できる社会をつくる」ことである。特にその中でも、短期的には日本における外国人に着目し、外国人が日本社会で活躍しやすい環境を整えることをめざして仕事に取り組んでいる。
目標と仕事
この目標と仕事にどのような関係があるか。
主には2つある。
1つはそもそも起業することによって、自らキャッシュを稼ぎ、カネを生み出すことで社会に対する影響力を持つこと。
カネは力であり、大きな金額を動かすことができれば、それはそのまま社会を動かす力になる。まだまだ零細企業もいいところだが、当面は大きく稼ぐことを目標に仕事をしていきたい。
そしてもう1つは、事業そのものを通じて、日本社会で外国人が活躍するモデルケースをつくっていくことだ。
その一環として、日本茶の輸出に取り組んでいる。メイド・イン・ジャパンの製品を海外にセールスする際、日本で言語や文化を学んだ外国人は、その母国での営業活動で大きな力を発揮するだろう。日本茶の輸出を上手く展開し、日本で学んだ留学生をはじめとした外国人材の活躍の場をつくりたい。
また、現在準備中の日本語オンラインレッスン事業についても、海外で日本語を学んでもらうだけでなく、国内の外国人留学生や労働者の方に、低コストで自由な時間帯に日本語を学べる環境を提供し、留学生の日本企業就職を促進していきたい。
目標と仕事(ビジネス以外)
ビジネス、事業以外の面でも目標実現に向けた仕事をしている。
主には、一般財団法人未来を創る財団 「定住外国人政策研究会」プロジェクトメンバーとして、日本の移民政策に関する提言活動を行う、 掛川市多文化共生社会推進協議会委員として地域の多文化共生の推進を図る、などである。
また、学会での研究報告や一部コラムの執筆なども行っている。
僕は報酬の発生するものだけを「仕事」とは捉えていない。「仕事」とはより広義なものであり、世の中に対する働きかけ全般を指すものであると考えている。
だから、こうしたビジネス以外の活動も僕にとっては仕事であり、目標の実現に向けて重要な位置付けを占めている。
2.人生の転換点
大学時代:難民との出会い
では、なぜこのように外国人の問題に関心を持ち、その課題解決に取り組むようになったのか。
金城一紀作品の影響や、身近に日系ブラジル人の友人が多かったといったこともあるが、最も大きなきっかけとなったのは、大学3年生の夏に野本大監督『バックドロップ クルディスタン』を観たことである。
これはあるクルド難民の家族を描いたドキュメンタリィ映画である。
賛否両論ある映画ではあるが、この映画を観て私は日本にも難民がいるということを初めて知り、これをきっかけとして、この問題に強く関心を持った。
その後、牛久入管収容所問題を考える会(通称:牛久の会)に参加し、東日本入国管理センターに入所する難民申請者との面会活動に加わった。
ここで難民申請者と実際に話をしたことで問題意識を強め、歴史的経緯や法制度上の位置付けを学ぶために難民支援協会が開催していた「難民アシスタント養成講座」を受講する。
そして、卒業研究として「在日ビルマ難民における民族間関係の変容」をテーマとした論文を書いた。
研究員時代:外国人が活躍しやすい社会の構築に向けて
卒業研究に取り組み始めたころ、大学4年生になり、就職活動が始まった。
外国人政策に関する仕事をしたいと考えた僕はシンクタンク研究員になるか、新聞記者になってから政治家を目指すルートの2つを検討し、結局前者を選択した。
入社当初は外国人政策に関する仕事は全くなく、主に地域経済分析、産業振興計画策定支援の仕事をしていた。ここで仕事のいろはを教わりつつ、しかしなかなか待っていても外国人政策の仕事がなかったので、入社3年目から積極的に案件開拓に取り組んだ。
業務としては「堺市国際化推進プラン改訂支援業務」を受託したり、自主研究として市町村の外国人政策に関するアンケート調査を実施したり、自社事業として「留学生の活躍する未来」をテーマとしたシンポジウムを企画・開催したりしてきた。
さらに2014年には横断的組織として社内に「外国人活躍推進室」を設置し、 外国人関連分野の人材・知見の見える化を進めた。
こうした活動を通じて、会社から多大なサポートを受けながら、一研究員として外国人政策に関わる活動を展開してきた(シンクタンク研究員時代について詳しくは以下の記事参照)。
起業のきっかけ
こうした活動に取り組みながらも、一会社員としての限界を感じ始めたのが入社4年目の頃。営利組織である以上、当然外国人政策分野以外の仕事も多々発生するし、また外国人政策分野がしっかり利益が出る分野であることを社内に説明し続ける必要があった。
当然社内からもたくさんの応援をいただいていたので、そのままシンクタンク研究員としてより様々な取組を展開していくこともできたのだが、2014年夏に起業を決意した。
これには自分の力試しをしてみたいという気持ちもあり、また前述の通り、自分の会社でキャッシュをがっつり稼いで、外国人政策により積極的に関与していこうという心積もりがあったためである。
また、この決定に大きな影響を与えられた作品として至道流星『羽月莉音の帝国』がある。
簡単に言えばヒロイン率いる高校生たちが革命部という部活をつくって世界に革命を起こす話なのだが、当時そのスケールの大きさとスピード感に衝撃を受けた。例を挙げると第1巻で事業立ち上げから事業売却、その資金を使って東証二部上場企業を買収するところまで話が進む。
同書を読むことで「世界を変えるならやはり自分で事業を起こすしかないのではないか」という思いがふつふつと湧き、勢い余って起業してしまったとも言える。
そして起業して1年4ヶ月…現在に至る。
もちろん物語のように上手くいくようなことはないのだが、アプローチの仕方は変わりながらも、「人種、国籍、出身にかかわらず、誰もが活躍できる社会をつくる」という目標に向けて動き続けることはこの10年ほど、ほとんど変わらない。
そしてこれからも、この未来像の実現に向けて生きていくつもりである。
3.未来をつくる君たちへ
あなたはどんな未来がほしい?
さて、ここまで、僕の人生にどのような転換点があり、どこをめざして仕事をしているのかを話してきた。
ここからは君たちの話だ。
機械になくて人間にあるもの
君たちが生きる未来について少しイメージしてほしい。
15年前、僕が高校生だった頃と比べても、インターネットは圧倒的に普及し、君たちを含む誰もがスマートフォンを手にし、さまざまなアプリケーションが僕たちの生活を手助けしてくれている。
これからはAIもますます開発が進み、僕たちに代わって機械がたくさんの仕事をしてくれるようになるだろう。
それはいわゆるホワイトカラーと呼ばれる事務系の仕事でこそ劇的に進んでいくかもしれない。例えば投資会社において、投資判断はすでに機械の仕事となっている。さまざまな事務処理も便利なソフトが開発されて、経費処理なども人の手を離れている。
こうした中で、機械にはできなくて、人間にしかできないことというのはなんだろうか。
それが、ここまで話してきたような「社会をこうしたい」「こんな仕事がしたい」「これが好きだ」という意思であり、モチベーションであると思う。
これからは「自分はこうしたい」という意思のない人は、機械を使うのではなく、機械に使われるという時代が訪れる。
もちろん機械に使われて働くということが悪いというわけではなく、それはそれで一つの生き方ではある。しかし、主体的に人生を生きていくのであれば、ぜひ自分がどうしたいのか、どう生きていきたいのか、この人生で何を成し遂げたいか、を考えてみてほしい。
能力や才能のことは一旦忘れてよい。それはきっと周りの人間や機械に助けてもらうことができる。なによりもまず、君の意思が最も大切になる。
広い世界を見る
そうは言っても現時点でしたいことも、なりたいものもないよ、という人もたくさんいると思う。というか、15歳ならない方が普通かもしれない。
だからこそ、そういった人は(もちろんなりたいものがある人も)ぜひ広い世界を見るということを心がけてほしい。
高校生である限り、家と学校を往復する日々があり、日常的に接するのは家族、学校の先生、学校の友人だけになってしまう。
しかし、今日僕がここで話しているように本当は身近に多種多様な大人たちがいるのだ。ぜひ学校の外に出て、いろいろな大人たちと出会ってほしい。
そして、ぜひ大きな書店に行き、いつもは覗かない本棚を眺めてみてほしい。あらゆるテーマについて、多くの人々が物語っていることがわかると思う。そして何かアンテナに引っかかるものがあればぜひ手にとってみて欲しい。
広い世界を見ろ、と言われてもいきなり来週からアフリカに旅立つことは難しいと思う。しかし、本屋は一部とは言え世界を内包した場所である。ぜひ本屋という世界に旅立ってほしい。
ノブレス・オブリージュ
「ノブレス・オブリージュ」という言葉を知っているだろうか。
「高貴なる者の義務」といった意味だ。
君たちは日本に生まれ、掛川西高校という市内随一の進学校に通っている。そしておそらく県内外の優秀な大学に進学していくだろう。
もちろんそれぞれの事情はあると思うが、グローバル基準で言えば、もうこの時点で相当恵まれた、ラッキィな環境にいる、という位置付けになる。
妙なエリート意識、選民意識を持て、という意味ではない。ではないが、偶然この国に生まれ、高校に通うことができるという立場を享受していることを踏まえて、ぜひ少しだけ幸運な者の義務ということを心に留めてほしい。
もちろん自分自身や家族、身近な人間の幸せを第一にするべきであるし、それを犠牲にした方がよいということではない。
しかし、将来君たちが職業選択をするときに、ほんのちょっと自分の利益だけを追求するのではなく、自分に与えられた才能、能力を社会にどう還元するか、ということを考慮してみてほしい。
人生を賭けるに足るもの
広い世界を見て、自分のしたいこと・解決したい痛みを見つけ、社会に貢献する意思を持って、仕事をしてほしい。
それが今日君たちに伝えたかったことだ。もちろんこれが誰にでもできることとは思わないが、今日この教室に集まってくれた君たちならば不可能ではないと思う。
生き方次第ではあるが、仕事をする時間は、人生の中で最も長い時間になる可能性がある。そのため、どのような仕事をするか、ということは、どのような人生を送るかに直結する。
だからこそ、どんな仕事をして社会で活躍したいかという意思をぜひ大事に育み、人生を賭けるに足る何かを見つけてほしい。
今日からできること
その何かを見つけるために、たくさんの本を読み、気になることがあればインターネットを活用して情報を集め、夏休みには旅に出て、たくさんの人と出会ってほしい。
4.おわりに
今日はありがとう。僕もまだまだ駆け出しの起業家であり、発展途上、道半ばだ。
僕は僕のめざす未来のためにこれからもがんばりたいと思う。
ぜひ君たちも君たちめざす未来を考え、その実現のためにがんばってほしい。
君たちが30歳になる頃、僕は45歳、まだまだ現役で仕事をしている。
もし縁があれば、ぜひ一緒にいい仕事をして、いい未来をつくろう。