後世への最大遺物

2015年に静岡県掛川市で起業した一人社長のBlogです。日々の雑感や経営の話など。

2017年度スタート

4月3日ということでいよいよ世間的には本日より2017年度がスタートですね。

2016年度末納期の案件については一通り納品できたので、気持ちよく新年度を迎えることができました。

また、4月1〜2日は葉月さんの鹿児島遠征に行っていたのですが、それはそれは楽しい2日間でした。新年度初日から幸先がよいです。

さて、今年度はいよいよ日本語オンラインレッスンプラットフォーム事業「Aniguage」をリリースします。

ぜひ成功をお祈りください。どうぞよろしくお願いいたします。

自社サイトをリニューアルしました

株式会社あらまほしのコーポレートサイトをリニューアルしました。

 

aramahoshi.jp

 

「戸田の会社って結局何してんの?」というお問合せを2年近い付き合いになる方をふくめて各方面からいただきながらも、「え?まあ…いろいろっすね」とかテキトーな回答をしていたので、ここらで一度事業ドメインを整理しようと。

 

あとABOUTの略歴を無駄に気合い入れて書いています。

 

よろしければぜひご覧ください。そしてお仕事ください。

戸田的VOCALOID10選(2017年2月版)

僕は2008年くらいからニコニコ動画に入り浸っているのだが、最初期はボカロ曲の歌ってみたばかり聴いていた。

大学4年生になって関東インカレが終わった後はモラトリアムを満喫しており、それこそ一日中引きこもってニコニコ動画を観まくっていたものである。

VOCALOIDは初期曲から現在に至るまで、途中離れた時期もありつつ継続して聴いてきているのだが、先日「オススメのボカロ曲は?」と尋ねられてパッと出てこなかった。

というわけでVOCALOIDと出会ってそろそろ10年、このあたりで現時点でのボカロ曲10選を整理しておく。

 

なお、選定にあたっては以下の基準をふまえて紹介している。

・1人のボカロPからは1曲のみとする

年代を偏り無くいれる →無理でした

・選定曲に歌ってみた・カバーのよいのがあればついでに併載

 

1.wowoka「アンハッピーリフレイン」(2011)

ボカロLIVEなどでの定番曲。

wowokaらしいポップだけどなぜか中毒性の高い疾走系楽曲。

 

2.磯P「袖触れ合うも他生の縁」(2009)

よきVOCAROCK。

"昔々ベルが発明した回線 それをビルが世界に繋げた"って歌詞とか最高にCoolじゃない?

 

歌ってみたでいうとバルシェさんが抜群にいい。

 

3.Dixie Flatline「Just Be Friends」(2009)

トリプルミリオン達成のルカさんの名曲。

 

4.ハチ「リンネ」(2010)

現在は米津玄師として活躍するハチさんの初期曲。

心をざわつかせて不安にさせる独特な曲。

 

5.shr「非常の雪」(2013)

個人的に一押しなボカロPのshrさんのベスト曲。

独特なメロディと歌詞に翻弄される。

 

6.kaoling「神の名前に堕ちる者」(2010)

民族調ボカロ曲の最高峰ではないかと。

 

7.CRUSHER-P「ECHO」(2014)

海外ボカロPとして有名なCRUSHER-Pの出世作

日本のボカロ曲には見られないややノイズィな重低音が病みつきになる。

 

8.ryo(supercell)「ODDS & ENDS」(2012)

ryoは初期曲も「恋は戦争」「メルト」「初めての恋が終わる時」など名曲だらけだが、あえてこちらを。

supercellの活動を経たryoにしかつくれない歌だと思う。

 

個人的にはテトさんver.のラスサビが最高にカッコいいと思う。魂実装済み。

 

9.halyosy「Blessing」(2014)

生きる勇気をくれるバースデーソング。この世に生まれてくれてありがとう。

 

SINGERS ver.Bを追加。

ver.Aも安定して素敵なんだけど、ver.Bのフリーダムな感じが好き。りりりちゃんかわいい。

 

10.malo「ハジメテノオト」(2007)

VOCALOID、ミクさんを表現した記念碑的名曲。

 

以上。

他にも大好きな曲はたくさんあるのだけれど10曲を厳選してみた。

こうしてお気に入りの楽曲をチョイスしてみると、やはりボカロを聴きまくっていて主入れがあったのは2009年前後だったんだなというのを実感する。

一方、最近の楽曲はほぼランクインせず。いや、聴いていないわけではないんだけれど。

特に初期ボカロ曲には商業J-POPにはなかなかみられない思い切りのよさというか、好きにつくってる感じのよさがあるので、ぜひお気に入りの一曲を見つけてほしい。 

葉月全国ワンマンツアー in 神戸・太陽と虎

本日2月5日(日)は"葉月2ndアルバムツアー『マッド博士の動物実験』-太陽と虎実験室-"に参戦した。

 

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 Photo by auron @auron2 さん

 

最高のライブだった。さいこーのライブだった。さいっっこーのライブだった。

大事なことなので3回言った。

めちゃくちゃ楽しかったし、おもろかったし、エモかった。

 

葉月全国2ndアルバムツアーは、東名阪神の全国4会場で催行中。

東京・鹿鳴館、名古屋・CLUB SARU、そして今回の神戸・太陽と虎がワンマンツアー3本目になる。

鹿鳴館は最高にロッキンでエモいライブだった。

SARUは最高に楽しくハッピーなライブだった。

そして、太陽と虎は「今の葉月」がギュッと凝縮された最高のライブだった(いや、僕は今の葉月しか知らんけど)。

 

僕のはじめての葉月ワンマンは東京・鹿鳴館で、これがもう人生史上最高にエモい夜で、「このライブを上回るライブなんて無理なんじゃないか」と思っていたのだが、それから名古屋・神戸と続くワンマンの度「最高の夜」が更新されている。

 

本日のセットリストは次の通り( あーる @aaruww さんTwitterより拝借)。

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2ndアルバムの収録曲・収録順をベースにしつつ「葉月の幅はこんなに広いんやで!」ということがすごく伝わるセトリだった。

 

個人的にはアコースティック ver. の"REBIRTH TO DEATH"がとてもとてもエモかった。

それまで冒頭から激しめの曲をBANDの演奏に乗ってみんな狂楽状態、だったところからの「聴かせる歌」で、特に落ちサビはもうトリハダものだった。

冷たい水の底でも灼熱の炎に焦がされても

この鎖さえたどっていれば何もこわくないから 

 

そして続いてソロの"紅黄草"、からの再びBANDでの"涙のアト"。なにこれ楽しい。

そしてそして、「次が最後の曲やで!」って言われての"VS MADDOG"で全力を出し切って…からの"LOOP THE LOOP"。

全然予想してなかった。ここでまさかループして1曲目を再演とか。なにそれエモい。

もう太腿は悲鳴を上げているし、右腕は上がらなかったけれど、最後の最後まで、最高にMADに楽しんだ。

 

今にして思えば、最後のLTLは"太陽と虎"最後の曲じゃなくて、ツアーファイナル"BIG CAT"への序曲なのかも?

 

そう、2016年12月から始まった葉月全国ワンマンツアーもいよいよ大詰め。

いよいよ2月28日(火)@大阪・BIG CATにてツアーファイナルライブが行われる。 

おそらく、 また僕の人生の「最高の夜」がここで更新されるんじゃないかな。

楽しみ。

葉月さん曰く「最高のワンマンが最高になるのはフロアが最高やから」とのこと。

みんなでつくる「最高のフロア」のひとりになりたい。 

 

 

要領を得ないライブ感想記事を読んでくれてありがとう。

もし少しでも気になったらぜひ2月28日(火)@大阪・BIG CATに足を運んでみてほしい。

とてもとても楽しい夜になると思う。

ツアーの詳細については次のリンク先をご参照をば。

 

葉月2ndアルバムツアー「マッド博士の動物実験」ツアーチケット情報 – 色彩RECORDS大阪

 

そして葉月2ndアルバム"マッド博士の嗜虐的な実験室"はSOUNDCLOUDで試聴できるので、まぁとりあえず聴いてみてくれ。

 

soundcloud.com

 

あらためて、今夜は最高の夜だった。 

葉月とてんぱーずとプティ・スールとスタッフのみなさんと、フロアでいっしょに盛り上がったすべての狂犬病患者に感謝を。

物語の力で世界を変えるということ:山本弘『アイの物語』を読んで

「その候補者に選ばれる資格は何だ?」

「物語の力を知っていること」

「物語の力?」

「フィクションは、『しょせんフィクション』ではないことを知っていること。それは時として真実よりも強く、真実を打ち負かす力があることを」

----- 山本弘『アイの物語』

 

山本弘『アイの物語』(角川文庫)を読んだ。

 

アイの物語 (角川文庫)

アイの物語 (角川文庫)

 

 

すごくよかった。すごくよかった。すごく、よかった。

大事なことなので三回言いました。

 

世界には、物語の力によって世界を変えようとしている作家がいる。

彼らはフィクションの力を信じ、物語が人を変え、世界を変えることを信じている。

僕の好きな作家で言えば、金城一紀至道流星高橋しんなど。

そして山本弘もまた、本気で今在る世界を物語の力で変えようとしている作家の一人なのだろう。 

 

人類が衰退し、マシンが君臨する未来。物語は、「僕」が「アイビス」と名乗る美しい女性型アンドロイドと出会い、闘い、囚われるところから始まる。

そのアンドロイド、アイビスは僕にロボットや人工知能をモチーフにした6つの物語を毎夜読み聞かせた。

アイビスは、僕に何を知らせようと、何をさせようとしているのか。

 

6つの物語を聴き、最後の、7番目の物語である「アイの物語」を聴いた「僕」は再び旅に出る。

それは自分を変えた物語の力を以って、今度は自らが世界を変えるための旅だ。

 

物語の力に打ちのめされた人間には、二通りの生き方が待っている。

物語の力を信じ、自らも物語をつくり世界を変えようとする作家になる者。

物語の力を受けて、現実を変えるために活動家になる者。

 

『アイの物語』に登場する「僕」は後者になることを選んだ。

そして僕自身も後者の道を選んで、今まさにその道を亀の歩みで進んでいるところ。

 

『アイの物語』の中ではヒトの夢が生んだ存在としてのマシンが、人の夢と理想を実現しようとしていた。

僕自身は、ヒトがヒトの夢を理想を実現することをまだ諦めていないので、その世界に向けてできることをしていきたいと思う。

出来レースについて、あるいはきちんと怒り続けること

もしおまえがシステムとかカラクリに疑問を感じたり窮屈に思うようだったら、きちんと怒り続けるべきだよ。こんなもんか、なんて思わないでな

 ---- 金城一紀『SPEED』

 

昨晩のできごとから、今日は時々企画書を書く手を止めて、つらつらと考え事をしていた。

 

大学を卒業して働き出すと、「位置についてヨーイドン」のオープンなレースかと思いきや、始まったときにはすでに勝者が決まっている競争がたくさんあった。

「僕の企画書にかけた情熱と時間を返せ」とは思ったものの、まあ、そんなものかな、と受け入れた。

呪うなら、出来レースであることを事前に調べられなかったお前の情報収集力の不足を呪え。

そう自分に言い聞かせた。

 

レースは始まる前に始まっている。

どうせなら、出し抜かれる側ではなく、出し抜く側にまわろう、と思い、レースが始まる前に決着をつける手練手管を覚えた。

それが悪いことだとは思っていない。ビジネスはそういうものだ。

 

しかし、オープンなレースでないものを、あたかも公平で公正で開かれたもののように見せかけることは、フェアな話じゃない。本当は。

 

こんなものか、と思うには、まだ早い、はず。

ハートとソウルで感じることを、失われつつある素朴な怒りと悔しさをもっと大切にしよう。

 

彼女は闘い続ける。

君は、僕は、どうだろうか。